心臓病による死亡率は戦後着実に増え続け、死亡原因では癌の次に多く、依然として脳卒中による死亡率を上回っています。
心臓病は心臓の疾患の総称で、心疾患とも呼ばれ、全身へ血液を送るポンプという働き上、重篤な症状を起こすものも多くあります。そして、心臓病の大部分を占めているのが虚血性心疾患です。虚血性心疾患とは、心臓に血液を送っている冠動脈が狭くなったり、つまったりすることによって心臓の筋肉が虚血状態になった時に発症する病気です。代表的な虚血性心疾患には狭心症と心筋梗塞があり、特に心筋梗塞は4人に1人が命を落とすともいわれる恐ろしい病気です。
また心臓病の怖いところは、突然死で何の前ぶれもなく命をうばわれるところです。突然死とは初発症状から24時間以内の死亡のことで、日本では年間10万人以上が突然死しています。突然死の原因には、脳血管疾患や気管支喘息などがありますが、全体の6割以上が心臓のトラブルによるものです。心臓のトラブルによる突然死は心臓性突然死とよばれ、発症後1時間以内と短時間で死亡するため、瞬間死ともいわれています。
心臓性突然死の原因でもっとも多いのは、急性の心筋梗塞です。そのほかにも狭心症や心臓弁膜症、心筋症などがありますが、これらの病気が心臓を停止させる直接の原因は、大部分が心室細動というタイプの不整脈です。